5/21 はじめてのSOS

生まれて初めて、自分の生活が困窮状態にあることについて、具体的なSOSを出した
よく自殺で大切な人を喪った周囲の方の言葉として、「もっと早くSOSを出してくれていれば・・・」というものがあったので、その言葉に従って具体的なSOSを出してみた、というだけの話だが、結局やったことと言えば、ただの乞食行為だった。

今でも刊行しているかは分からないが、とある個人が発行している新宿路上通信』というフリーペーパーがあって、その中でホームレスのおじいちゃんが、「俺は物乞いにだけは絶対にならない、だから誰の手も借りないし、今日も缶を集めているんだ」と言っていた。「生活保護は乞食と同じだ」と言っているホームレスもいた。
そんな、ホームレスも唾棄するような最低の中の最低の人間に、私はなってしまったのだと思うと、本当に情けない。

他人のことなんかいいから、まず自分のことを考えろ、と言われた
変な話だが、これまでだって、自分のことを考えていなかったことはなかった。
これまでどんな会社や集団に属しても、役立たず、足手まとい、グズ、使えない、「もう帰っていいよ」、そんな言葉しかかけてもらえることはなかった。
他人のために文章を書き、他人のために語り、他人のために居場所をセッティングし、今に至って、やっと私は1人の人間として認めてもらえるようになった。帰ってこれたのだ、そう思っていた。
だから何度も、他者のことを考えるのは自分のためだ、と言い続けてきたし、結局それは“逃げ”でしかないことも、重々承知していた。
だが、たとえ“逃げ”だったとしても、私は人間でありたかった。ただ、それだけのことだったのだ。

本当はもっと早く、人間であることを諦めて、役立たず、足手まとい、グズ、使えない、「もう帰っていいよ」、そんな言葉をかけられながら、泣いて社会復帰をすれば、こんなことで悩まなくても良かったのだと思う。
でもそれが「本当に正しい方法」だとは、結局最後まで思えなかった。
私はどうすれば良かったのでしょうか?そう空にでも訴えながら、今日も乞食行為に精を出す。今はそれしか、できることがない。